くらしと生協の物流センターでは、2024年6月から
廃棄プラスチックのリサイクルに取り組んでいます!
「東京紙パルプ交易」様、「筑波化成」様にご協力いただいており、
今回はリサイクル工程の見学のため、筑波化成の筑波工場へお邪魔しました。
■株式会社 筑波化成
人と資源の共存をテーマに、昭和56年の設立より一貫してプラスチック製品のリサイクルに取り組んでいる会社。
不要なプラスチック材を再生原料化し、物流業界では不可欠なプラスチックパレット(再生可能)を製造しています。
筑波工場
■リサイクルの流れ
1.破損パレットの回収
「パレット」とは、商品の保管や運搬のために使用するプラスチックの荷役台です。
物流センターでは21,500枚のパレットを使用しており、中には破損してしまうものもあります。
今回は272枚の破損パレットが回収され、筑波工場へと運ばれました。
トラックに積み込まれたパレット
2.パレットの選別と異物除去
(1)パレットを種類ごとに選別します。
筑波工場に到着したパレットは、「ヤード」と呼ばれる場所で選別されます。
それぞれ素材が異なるため選別が必要で、3種類に分けることができます。
ヤード
今回の選別結果はこちらです。
@PP(ポリプロピレン):247枚
APE(ポリエチレン) :24 枚
B容リ材(再生不可):1 枚
(2)選別と同時に異物除去を行います。
パレットに付着している、顆粒ゴムの滑り止めを取り除きます。
3.粉砕機に投入して、パレットを粉砕
粉砕処理自体は地下で行われており、見ることができませんでしたが、
投入前、投入後の様子がこちらです。
投入前
投入後
その後、粉砕したものを大きな袋に溜めていきます。
4.再生原料化
(1)粉砕プラスチックを溶かし固めます。
粉砕したプラスチックを200度以上の熱で溶かし、冷やし固めながら細長い棒状に成形します。
(2)粒子状にカットします。
粒子状にカットしたら、プラスチック再生原料「ペレット」の完成です!
■工場訪問を終えて
プラスチック製品は物流倉庫には欠かせず、今後も使用していくものです。
プラスチックのリサイクルは、破損品を廃棄せず再生原料へと形を変えることで、資源の循環の「輪」を生み出せる取り組みなのだと実感しました。
倉庫内で使用する他の製品にも目を向け、これから循環の「輪」をさらに広げていきたいです!